ほくろ・イボ電気分解法
電気分解法とは
電気分解法とは、ほくろやイボのような盛り上がった病変を電気メスを使って削り取る治療です。治療は通常局所麻酔を使用してから行いますので、痛みを感じることはなく、また電気メスで凝固しながら治療を行うため出血もほとんどありません。
電気分解法の対象となる病変
ほくろ
ほくろとは医学的には「色素性母斑」といい、母斑細胞が集まってできる良性の皮膚腫瘍です。平坦なもの、盛り上がったもの、色が薄いもの、濃いものと様々で、体中のどこにでもできることがあります。子供の頃からあるものもあれば、大人になってから新しくできることもあります。
脂漏性角化症
いわゆる老人性の「イボ」です。茶色く、ぼこぼこと盛り上がっています。加齢や紫外線の影響で徐々に増えてくることが多いです。
尋常性疣贅
ウイルス性の「イボ」です。通常は液体窒素での凍結治療を保険で行いますが、なかなか取り切れないようなときに電気分解法を検討します。ただしウイルスが残っていると再発する場合もあります。
電気分解法の対象にならない病変
悪性腫瘍が疑われるもの
基底細胞癌やメラノーマなど、ほくろに似た悪性腫瘍があります。診察時にダーモスコープで評価し、少しでも悪性が疑われるものに関しては、切除して病理検査を行います。
電気分解法の注意点
電気分解法でほくろやいぼの治療を行った場合、一時的に皮膚にえぐれたような傷ができます。傷を治すために1~2週間は患部に軟膏を塗り、テープを張っていただく必要があります。
また治療後は半年程度は日焼けをしないようにお願いしています。
電気分解法の流れ
- ご予約
まずはカウンセリングのご予約をお取りください。WEB予約から美容皮膚科カウンセリングを選んでいただけるとスムーズです。お電話でも受付しています。 - ご来院
ご予約の日時にご来院ください。お肌の診察なので、メイクせずにお越しいただくか、院内でお洗顔をしていただきます。 - カウンセリング
ドクターが診察し、一番適した治療をご提案いたします。 - お見積もり、お支払い
受付の者がお見積もり書を作成し、料金について説明いたします。
施術枠が空いていれば当日そのまま施術が可能です。事前にお支払いをお願いしています。 - 電気分解治療
治療部位に麻酔を行います。その後、色素のある深さを見極めながら、病変を削っていきます。 - アフターケア
洗顔、スキンケアは当日からしていただけますが、治療箇所は常に軟膏塗布とテープ保護を1~2週間程度していただきます。1~2週間後に再診に来ていただきます。
ダウンタイム
傷(1~2週間):最初は皮膚がえぐれた傷になります。軟膏とテープで保護をしていただくと、徐々にえぐれた部分が盛り上がって、傷が閉じていきます。
赤み(約半年):傷が治った後は、しばらくニキビ跡のような赤みが続きます。半年ほどかけて徐々に薄くなっていきます。
リスク・副作用
傷跡:最終的にはごく目立たない状態になることがほとんどですが、ほくろが深かった場合や肌質によってはややへこんだ状態の傷跡になることがあります。また大きな病変を治療した場合、テカテカしたような皮膚の質感の違いが気になる場合があります。
再発:肉眼で確認しながらほくろの色素がなくなる部分まで削りますが、取り切れず再発する場合があります。再治療が必要になります。
料金
イボ、ほくろ取り | |
電気分解法2㎜以下 | 5,500円 |
電気分解法2~4㎜ | 11,000円 |
電気分解法4~6㎜ | 16,500円 |
電気分解法5×5㎝内取り放題 | 55,000円 |
施術を受けられない方
- ご妊娠中の方
- 施術部位に感染性の疾患や炎症が起こっている方
- 施術後、日焼けする予定のある方
- 絶対に傷跡を残したくない方
よくある質問
施術時間はどれぐらいですか。
大きさや深さによりますが、1個あたり数秒~1分程度です。
1度の治療で完全にほくろがとれますか。
確実に一度の治療で取りきろうとする場合は、病変を深く広めに削ることになります。ただその場合は傷跡が目立つリスクが出てきますので、再発するリスクがあったとしてもやや控えめに治療をさせていただくことをおすすめしています。
傷跡は極力残したくありません、他の治療はありますか。
平坦なほくろであれば、ピコレーザーショットを何度か行ってかなり薄くするできる場合があります。レーザーフェイシャルでも回数を重ねるとほくろが薄くなることが知られています。